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美意識が逆転した世界デ ――ブサイクな俺をバカにして騙したブスという名の美少女に復讐する――


作品紹介文
■基本CG:15枚 ◆文字なし差分:34枚 ◆総枚数:81枚
■画像サイズ:1600×1200pixel ◆画像形式:PDF+Jpeg形式

■あらすじ

自殺未遂で目覚めた俺は、美意識の逆転した世界にトリップした。
ブサイクだった俺はイケメンともてはやされ、美少女という名のブスにモテる日々をおくる。
そんな日々を過ごすうちに増長した俺は、ブスという名の美少女に惚れられていることに気づくと黒い感情がわき上がった。
元の世界で俺を騙したこの女に報復してやろうと……

■ストーリー

電車ではねられて死んだはずの俺は、目覚めた病院で奇妙な体験をした。
はじめはただの気のせいだと思っていたのだが、退院して登校した俺を待ち構えていたのはありえない現実だった。
あろうことかキャアキャアと騒ぐ女子に囲まれて体の調子を心配されたのだ。
この俺が?
ブサイクで日陰者で女子から声をかけられたことなど一度たりともなかった俺に女子が群がってくるのだ。
あきらかに好意的な感情を向け、なかには顔を上気させている女子もいる。
これでハッキリとした。
俺がモテているのだと。
よくよく観察してみてわかったのはみんなが俺の容姿を褒め称えているということ。
それが冗談ではないのは毎日のように女子から告白されるという状況で確証が得られた。
そして行き着いた結論は――
死にかけて目が覚めたこの世界は別の世界で、元いた世界とは美意識が逆転しているということ。
つまり元いた世界ではブサイクだった俺はこっちの世界ではイケメンなのだ。
それも超絶美男子。
深く考えるとやるせない気持ちになるが、この世界をエンジョイするためにそのことは棚上げした。

しかしいいことばかりではない。
美意識が逆転したという現象は男子だけに当てはまることではないのだ。
つまり――
「ねえねえ王子、今度の休みにデートしようよ」
「ずるーい! わたしもわたしも!」
寄ってくるのは自分の魅力に自信がある女子。
ようするに美少女という名のブスなのだ。
これはキツイ。
いくらモテ期がなかった青春とはいえ、ブスにモテてもちっとも嬉しくない。
俺としては教室のすみでポツンとしているブスという名の美少女にキャアキャア言われたい。
例えばそう――美空のように。


視線を向けると美空はうつむいてしまった。
ときおりチラチラと視線を向けるくせに、俺が見返すとたちまち目をそらす。
まあ、この世界では自分に自信のない美空の反応も当然なのかもしれない。
ただ――好意を寄せていた相手だけに釈然としなかった。
それこそ自殺するほど好きだったのに……
美空とはじめてあったのは入学式当日の電車のなかだった。
痴漢にあっていた美空を助けたのがきっかけだ。
勇気を振り絞ったかいがあって美空にはすごく感謝された。
同じ学校の制服だしあわよくばこのままお近づきになれるではと考えていた。
しかしその考えは甘かった……
美少女である美空はたちまちクラスの中心グループに吸収され、
俺が近づけば当然のように容姿を罵られ、美空に近づくことするすら出来なくなった。

そんな日々が続けば諦めもつく、元々高望みだったわけだし不満はなかった。
あの日までは――
ある日の夕方、美空が俺を屋上に来てくれてと呼び出したのだ。
まさかと期待を膨らませて行った先で本当に軌跡が起きたのだ。
「ずっと……好きでした。付き合って下さい」
いざ美空から告白された俺は戸惑っていた
この奇跡が本当はまやかしなのではないかと?
誰だって当然迷うはずだ。俺はブサイクで彼女は美少女なのだ
だから俺は警戒して美空の瞳を覗き込んだ
そしてその不安は的中した――
「本気にしてるよこのブサイク!」
「超ウケるんですけどw」
どこに隠れていたのかわらわらと女子どもが集まってきたことで理解した
やはり騙されたのだと……
「あんた見たいなキモメンが告白されると本気で思ったわけ?」
「ウケるわーw」
「美空もなんとか言ってやれよ」
俯いていた美空が顔をあげると
「ほんとありえないよねーw」
なんて言われた俺はその場にとどまることが出来ずに逃げ出した
しかし悪夢はそれで終わらなかった……
二日ほど学校を休み、少し落ち着いた俺が登校するとクラスの連中が白い目で睨んでくるのだ
告白のことがバラされて笑いものにされることは予想していたがこの反応はよくわからない
しかしその理由も生活指導に呼び出されたことで判明した
「お前が電車で痴漢していたって噂が広まっている。本当なのか?」
もちろん否定した。しかし現に被害者がいるとおしえられる
それが美空だった……
まさか痴漢から助けた俺が痴漢にされるなんて思ってみなかった
笑われるだけの人生ならどうにか耐えられたが、犯罪者ように扱われるなんて耐えられない
その日俺は学校を飛び出し、フラフラとした足取りで駅のホームで全てが嫌になり身投げした
今にして思えば浅はかだったが当時の俺の心境はそれほど荒んでいたのだ
今は環境が一変して落ち着いてものだが、こうして美空を見ると心がざわつく……

だから俺は――復讐を思い立ったんだ。

※ サブタイトルにも復讐とありますが残虐シーンはありません。またバッドエンドでもありません。
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