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僕の彼氏と、彼氏の彼氏。


彼氏と別れたばっかりの僕を誘ってきたのは、たまたま同じバーで飲んでいた、熊系パパの武則さんだった。
僕たちは会話もそこそこに、近くのホテルで事に及んだ。
ベッドの上で武則さんは僕が感じるところを短時間で完全に把握し、たっぷりと時間をかけて、そこをねちっこく責め立ててきた。
翌日の夜、武則さんから、今度は自分のマンションで会わないか、と連絡が来た。
武則さんに押し切られる形で、いつのまにか僕は、武則さんのマンションに出入りするようになっていた。

それから一か月後。

武則さんのマンションに来てみると、二十三歳の僕より三、四歳は若く見える男の子が、ソファーで寝そべりながら、スマホをいじっていた。
「今日から、こいつ『とも』つき合うことにした」
武則さんは平然とした口調で言う。
「……え……」

その日から「僕たち」の奇妙な関係が始まった。


飛田流初期短編作品。
400字詰原稿用紙換算約70枚。作品の前半を収録した無料体験版あり。
HTML版・PDF版両作品ファイル同梱。(内容は同じです)


●飛田流ホームページ 「WANDER STYLE」
作者のブログ・サイトでも、本作の前半を掲載。こちらの無料体験版よりも、もう少しだけ長く読めます。
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