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毒虫II


毒虫が私の髪を撫でながら優しく微笑む。そしてニヤニヤ笑いながら、私のスカートの股間の辺りに熱っぽい視線を送ってきた。そこには今朝ヤツがホテルで仕込んだ、指の先っぽくらいの小さなローターがブブブというとても微弱だが不気味な音をたてて振動している。毒虫いわく一番弱いパワーに設定してあるらしいのだが、頭がくらくらするくらいの快楽が脊髄を伝って私の身体全体を支配する。やっぱり人間もただの動物ということで、快楽は痛みと同じくらい私たちを簡単に圧倒してしまうみたいだ。なんだか口のなかに唾液があふれてきて仕方がない。こんなんで、どうやって名画を鑑賞しろっていうんだ……。

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